グレンリヴェット12年との衝撃の出会いから半年ほど、大好きな銘柄の更に上質な味を求めて、この「15年」を購入しました。パッケージは「12年」のそれに似ていて、殆ど色違い程度です。中身の包装紙もしっかりついています。
加えて、タイトルの下に「THE FRENCH OAK RESERVE」の帯が付いており、この様な熟成樽の強調は格上の「18年」にも見られない特徴である事から、「15年」はある意味特別な銘柄として位置づけられているのかもしれません。
「15年」の製造過程
グレンリヴェット15年の製造過程を見ると、このウィスキーは最後の熟成期間をフランス産のリムザンオークの新樽で過ごします。フランスの高級ワインの熟成に使用されるリムザンオークで熟成される事によって、よりクリーミーな味わいに仕上がるのだとか。
グレンリヴェットシリーズの中で、「12年」の次に若い「15年」ウィスキーですが、「12年」の完成度が高いだけに、その味わいに期待が高まります。
グラスに注いでみると、「12年」の時と変わらず豊潤な香り。しかしこの香りからは、+3年の熟成を感じる事が出来ません。良く言えば品格良く纏まった感じですが、殆ど変わりません。しかし色味は遥かに濃く、3年の熟成を物語っています。
味は良いが大人しい
口に含んでみると、確かに美味しくて心地よい麦の甘みを感じますが、「12年」とあまり変わりません。後に残る余韻の長さも殆ど変わらず…。ただ、口に含んだ時に「12年」にはあったアルコールの刺激が、「15年」ではまろやかになっており、その分熟成された証拠なのだと思います。
しかしながら、先にも後にも控えめで、随分と大人しくなってしまった感じです。良い意味でも悪い意味でも印象が薄い…。
価格の割りにコスパは良く無い
市場価格は¥5,000程度。「12年」の倍近くしますから、これならばよほど安く叩き売りしていなければ「12年」で十分な気がします。
グレンリヴェット15年はとても美味しいウィスキーですが、「12年」との出会いが余りにも印象的だっただけに、良い印象は影を薄めてしまいました…。
自己評価:205 point