ザ・グレンリヴェット12年 (THE GLENLIVET Aged 12 Years)

700ml 40

安くて旨い、コスパの良いウィスキーを探していた頃、このグレンリヴェット12年と出会いました。サントリーの「角瓶」に始まり、「シーバスリーガル12年」や「バランタイン12年」に味をしめた後、私の中では未知の領域だった「シングルモルト」に初めて手を出したのが、このグレンリヴェット12年です。


ラインナップと蒸留所


グレンリヴェットの基本的なラインナップは、12年の他15年、18年、25年とあり、12年はその中でも一番お手ごろな品であるにも関わらず、それでも外装箱を開けて更に“包装紙”にも包まれているという、大変上質な梱包となっています。
これを初めて見た時は驚きました。シーバスリーガルなどと同等のウィスキーが、まさかこんなに高級志向だとは思いもよりません。


Glenlivet蒸留所は、スコットランド北部にある海から離れた内陸にあって、緑豊かな美しい田園地帯にあります。


ここで使用されている蒸留器は、Glenlivet特有のランタンヘッド型ポットスチルで、更にその蒸留の過程では、近くを流れるリヴェット川の冷たい水で冷却されるそうです。
また、ヨーロピアン、アメリカンといった、各地の樽を組み合わせた熟成方法も特徴となっており、これがどの様な味わいを齎すか、楽しみです。


豊かな香り立ちと麦の風味



栓を開けるだけで、青リンゴの様な爽やかな香りが漂います。グラスに注いでみると、色は標準よりやや薄めの琥珀色で、熟成年数の若さが見て取れます。


口に含むと、最初に甘みを感じ、やや強めだが質の良いアルコールの刺激が口に広がります。フルーティーな香りとは裏腹に、麦の風味が先行して感じられ、その後に弱いながらもフルーツテイストの余韻が残ります。スモーキーさは皆無、スッキリしていて飲みやすく、とても美味しいです。


これを初めて飲んだ時は衝撃的でした。それまでウィスキーは少なからず「臭み」を伴っているもので、慣れるまで我慢して飲み続けよう、と思っていましたが、耐え忍ぶ要素の全く無い、心から好きになれる銘柄に初めて出会う事が出来ました。

価格は手ごろ。コスパ最高のボトル!



実売価格は¥2,800程度。香りといい味わいといい、これだけの内容を2千円台で楽しめるウィスキーは他にあるでしょうか?手軽に買えて常用にピッタリ!私はもう何本もリピートしています。
1,000円のウィスキーを飲んで「ウィスキーは不味い」と言っている初心者の方へ、まずはこのグレンリヴェット12年を、是非とも試して頂きたいと思います。

自己評価:200 point