サントリー 白州 (SUNTORY HAKUSHU)

43 350ml ハーフボトル

山梨県にある「白州蒸留所」は、「山崎」と並ぶサントリーの二大蒸留所のひとつ。主力商品である「白州」は、そのスッキリした味わいで他のウイスキーと一線を画している人気の銘柄です。
以前は「山崎10年」と並んで「白州10年」というエントリーモデルが4,000円で存在したのですが、2013年に終売。それに代わって「ノンエイジ」が3,500円で発売も、原酒枯渇の理由からすぐに4,000円に値上げされたのは記憶に新しいです。

「10年」終売後の“ノンエイジ”



長期熟成された原酒枯渇によって10年より若い原酒の利用の必要性があったからこその改悪ですが、年数表示が無くなった今ではどんなものが配合されているか余計に分からなくなって不安です。ウイスキーの定義や基準において、日本が早くスコットランド並みの厳しいものになってくれる事を願うばかりです(それによる値上げはあるとは思いますが)。



そんな中、このハーフボトルは2015年の秋に地元近郊のドン○ホーテで1590円という破格で手に入れた一品。今では2千円越えの価格に値上げされてしまっていますから、あれは値付けのミスだったのか否か…。もう少し買い込んでおけば良かったと後悔しています。


青リンゴの風味



グラスに注いでみると、爽やかな青リンゴの香りが漂います。ノンエイジ品でこれだけ香り高い銘柄は珍しいのではないでしょうか。ノンエイジ化によって香り立ちが衰えた「山崎」とは正反対です。


口に含んでみると、香りそのままの青リンゴの味、そして後味に麦の風味。甘味と酸味のバランスが明らかに他のウイスキーとは異なり、独特の味わいを表現しています。
「白州12年」と比べると、若干舌にの渋みが残って後に続く余韻が少ないですが、大差は無い様に感じられます。それだけこの「ノンエイジ」ボトルは完成度が高いのかもしれません。


値上げが心配?



700mlのボトルは4,000+税。ここ数年サントリーは毎年の様にウイスキーの主力商品を値上げしており、ひょっとしたら来年あたりまた500円程度値上げされるのではないか、という不安が拭えません。
品薄が続く「山崎」とは対照的に、「白州」はどこのスーパーやディスカウント店、酒屋の棚にも残っているのを目にします。しかしひとたび注目が集まればたちまち品切れとプレミア価格のダブルパンチになるのが今のご時勢ですから、愛用されている方は早めの確保をおススメします。

事項評価:180 point