以前、ネットの口コミ情報に「オールドプルトニー17年は旨い!」という書き込みを見つけ、購入を検索した所、その10,000円近い価格に圧倒されて断念。その後、とある店頭で一つ格下の「12年」が3,000円台で並んでいるのを発見し、衝動買いしたのがこのオールドプルトニー12年でした。
オールドプルトニー12年は、スコッチ・ウィスキーの内ハイランド・モルトの中で最北端のOLD PULTENEY蒸留所で造られたシングルモルト・ウィスキーです。ラインナップは、12年の他に17年、21年とあり、その他にも免税店向けにリリースされた特別仕様のものや、中には35年という長期熟成ものまで存在します。
外装箱はスチール製でしょうか?楕円柱のケースに入って店頭に並んでいます。側面を指で押さえるとペコペコと凹むほどで、「グレンフィデック」のスチールケースに比べるとやや柔な造りです。
瓶の形状は独特で、これはオールドプルトニーが造られる蒸留器の形をイメージしているのだとか。他のウィスキーには決して見られない、興味深い形をしています。
豊潤な香りと独特の塩味がGood!
グラスに注いだ瞬間、蜂蜜に似た豊潤な香りが漂います。口に含んでみると、意外にも刺激は少なく、潮の風味が印象的です。イメージとしては「シングルトン・グレンオード12年」から更に刺激を減らした感じ。
アイランズ(スコットランド北部に点在する島々の蒸留所)の特徴も持ち合わせていて“スモーキー”な味わいもある、と記載されたものも見かけますが、「ボウモア」に代表するアイリッシュ・ウィスキーの様な煙たさは一切無く、アイリッシュ・ウィスキーのスモーキーさとは一線を画した味わいです。
なるほど、“アイランズ・ウィスキー”寄りのスモーキーな味わいとは、この事を指しているのかと、納得しました。余韻として残るのは、果実の甘みではなく潮の甘み。とても飲みやすく、あっという間に飲んでしまいます。
加えて、この何とも言えない“塩加減”は他のウィスキーにはなかなか見られない特徴で、オールドプルトニー独特の味わいと言って良いかと思います。
価格も手ごろ。コスパ最高のおススメ品!
市場価格は¥3000台後半。これの一つ上の17年は¥8,000以上しますが、これだけ上質な味わいで3,000円台で買えるのは、とてもコスパ良いと思います。
私のお気に入りの一本です。
自己評価:205 point