グレンモーレンジ ラサンタ12年 (GLENMORENGIE The LASANTA Aged 12 Years)

Single Malt Scotch Whisky
700ml 46

「グレンモーレンジ」は、オリジナル(10年)をベースに、追加で熟成を加えた様々なバリエーションのウィスキーが揃っています。その中の一つ「ラサンタ」は、バーボン樽で熟成された「オリジナル10年」を更にスパニッシュ・オークのシェリー樽で2年間熟成させたもので、オリジナルよりも更に深い味わいが期待されます。
スペインらしい「情熱」の意味を持つ“LASANTA”、どの様に楽しませてくれるのでしょうか?

蒸留所とパッケージ



GLENMORENGIE蒸留所の創業は1843年。スコットランド北部のドーノット湾沿いにある蒸留所で造られているこの銘柄は、同国で一番消費されているシングルモルトウィスキーとして広く知られています。


柑橘系の甘さに定評のある「オリジナル10年」は、そのイメージ通り黄色のパッケージでしたが、「ラサンタ」は重厚感があって落ち着きのある色合いのパッケージで、風格すら漂います。


EXTRA MATURED”との表示からも、シェリー樽での更なる熟成が窺い知れます。オリジナル10年と違って、熟成年数を大きく表示していますね。


ラスト2年の熟成に使用された樽は、スペイン産の“Oloroso”というシェリー酒の樽との事です。シェリー樽で熟成されると、香りに深みが出てくる事が多いそうです。


シェリーカスクの豊潤な甘み!



ポンっと栓を空けた瞬間から、豊潤な香りが漂ってきます。グラスに注いでみると、「オリジナル10年」に比べて色が濃いのが印象的です。これもシェリーカスクの特徴だそうで、これだけを見ても2年という短い熟成期間がいかに重要か、理解できます。


口に含んでみると、非常にコクがあるのが分かります。柑橘系の爽やかな甘みのある「オリジナル10年」はやや薄味の印象がありましたが、これは全く違って濃厚。華やかさがあり、余韻は特別長くはないものの、深い味わいが口中に広がります。
同じシェリーカスクの「マッカラン12年」と比べても、その甘さは濃厚で深く、シェリー以前にバーボン樽で10年寝かせた旨みが出ているのではないでしょうか。

価格は若干高いがおススメ!




市場価格は5,000円台前半。常用するには少し高いですが、ここまで豊かな香りを楽しめるウィスキーは、他になかなか無いのではないでしょうか?
ちょっぴり贅沢をしたい時におススメです。

自己評価:210 point