蒸留所とラインナップ
このウイスキーが造られたクライヌリッシュ蒸留所は、1819年の創業。スコットランドの北部に位置したハイランドモルトの一つです。地域柄、豊かなコクと香り立ちを持つウイスキーとして長年愛され続けており、スペイサイドモルトのグレンリヴェットと肩を並べる程の人気を博してきたとされている銘柄で、SFWS(The Scotch Malt Whisky Society)ではゴールドを受賞した経験を持ちます。
クライヌリッシュ・シリーズはラインナップに乏しく、上位酒に「クライヌリッシュ1989 26年セレブレーション・オブ・ザ・カスク」(約27000円)や「クライヌリッシュ1995 18年ザ・ウイスキー・エクスチェンジ」(約12000円)など、スペシャルエディションの位置づけの銘柄があるくらいで、一般に向けて量産されて手に入りやすいのはこの14年くらいでしょうか。
スリムなボディ
スリムなケースに収まるボトルもまたスタイリッシュ!シーバスリーガルの様な太くて重たいボトルではなく、片手で難なく持てるサイズですので、グラスに注ぐのも便利です。
さて、それではグラスに注いでみましょう!注ぐだけで豊潤な香りが漂います。甘さに隠れてやや刺激的なスパイシーさを含む、何とも魅力的な香り!
口に含んでみると、先ず初めに強い甘味、そして僅かながらピリッとした舌への刺激。決して甘ったるい“負”の印象ではなく、質の高い蜜の様な甘みです。この味わいが口の中で横に広がって、それが長い余韻に変わってゆきます。グレンリヴェットの様な“麦”の香ばしさとは一線を画す味わい。
舌触りも滑らか!46%という高度数ながら、アルコールの刺激は限定的で飲み易く、これは初心者にもおススメです。少量で酔えるのでコスパも良し!
価格はミドルクラス
市場価格は4,500円ほど。同価格帯の「山崎 non Age」と飲み比べをすると、味わいの違いを楽しめると思います。
「角瓶」や「竹鶴NA」などでデビューした初級者が、次へのステップで手にする銘柄としては最適でしょう。是非Tryして頂ければと思います。
自己評価:195 point